【Drunkdeer A75】ルブのやり方


    投稿日 :2024-01-05

Drunkdeerに搭載されるRaeshaスイッチのスプリング交換を行い、
その流れでルブに挑戦してみたところ、思いの外費用対効果が大きく感じたので、
自分のようにルブのやり方が分からなくてためらっている方向けに、
やり方を書いていこうと思います。
(時間対効果に関してはノーコメントで。かなりの時間を費やします。)


キースイッチのルブに加えてスタビライザーのルブのやり方についても書いていこうと思います。
ぜひ参考にルブをしてみてください。

1.キースイッチの分解

kailh製キースイッチ用のキースイッチオープナーを使用。
今回使用した物はこちら。(AJAZZ Gateron,kailh両対応オープナー)

キースイッチの側面の透明のツメ(水色の枠の部分)にオープナーの突起を差し込んで開けます。

右画像のように置いたらキースイッチのステム(十字部分)を垂直に押し込みます。
かなりの力が必要になるかもしれません。


※この記事でも簡単に画像を載せていますが、 ルブ後に組み立てられるように、部品の向き、順番等簡単に把握しておくといいです。


分解ができると、4つの部品に分けられます。

左から、ステム、スプリング、トップハウジング、ボトムハウジング

2.ルブを塗っていく

今回は、潤滑油としてKrytox GPL205 G0を使用します。
100均などで購入できる、小筆などの細い筆で塗っていきます。


筆に潤滑油を少量つけます。
潤滑油の量ですが、基本的には筆がかすれる感覚ぐらいの量がいいのかなと思っています。
多すぎると、
キーの跳ね返りの際にねちゃっとする感覚があったり、
キーの戻りが遅かったり、
押し込み時にキーが重かったり。

まずはボトムハウジング

水色で囲った部分はステムのレール部分と擦れますので、薄くルブ。
これと向かい合う反対側のレールにもルブ。
黄色で囲った柱状の部分は外側にスプリングをはめます。
また、柱の内側はステムの棒が擦れますので、柱の内側、外側に薄くルブ。


続いてスプリング

ルブをするスプリング全てをタッパ等に入れ、
タッパの内側に米粒ほどの量のルブを塗り、タッパを振ることで全体に馴染んでいきます。


最後にステム

黄色枠部分は先ほどのボトムハウジングのレール部分と擦れる箇所。
裏側の緑で示した円柱は、ボトムハウジングの柱の内側に擦れる箇所。

この2か所を薄くルブ。

以上でキースイッチにルブを塗る作業は終了。

3.キースイッチの組み立て

組み立てがうまくいかなくなったら、
未分解のキースイッチを分解して順番、向き等確認しながら組み立てるのがわかりやすいかと思います。


オープナーで引っ掛けた透明のツメ部分がボトムハウジングと噛み合ったら完成です。 (そこまで力は要らないので、硬い場合は向きを確認してみてください。噛み合うとカチッと音がなります。)


以上がキースイッチのルブのやり方になります。

4.スタビライザーの取り外し方

スタビライザーのルブはキースイッチのルブを終えた方々にとっては楽に思えるはず。
スタビライザーを取り付けるときのために、
外す順番、部品の向き等を軽く覚えながら外していきましょう。
スペースキーを例に進めていきます。

まずはスペースキーのキーキャップ、キースイッチを取ります。

上の写真で見えている2つの黒いもの(スタビライザー)は両方とも鉄の棒で繋がっています。
下の写真の緑の丸で示したツメを、ピンセット等で奥側に押しながら、
写真手前側から起こし上げるようにしてプレートから取り外します。

ツメを押しながら起こし上げると右写真のように取れます。

ケースとPCBの間に、スタビライザー同士を繋ぐワイヤーが 緑線で示したように入り込んでいるので、
水色の隙間から鉄の棒を取り出すことで、
プレートからスタビライザーを完全に取り外すことができます。

さらに、上の画像のようにワイヤーを起こすことで、
黒い部分のツメが外れ、ワイヤーと分離させることができます。

名称が分からないので、左をステム、右をハウジングと呼んでいきます。

5.スタビライザーのルブ

ステムの側面(水色の面)にルブを塗っていきます。
スタビライザーはタイトに作られている訳ではないため、ルブを厚めに塗っていきます。
これを反対側の面にも行った後、ハウジングにはめ戻します。

スタビライザー同士を繋いでいる鉄の棒の両端にもルブを塗っていきます。

画像ではつけていませんが、直角に曲がった先にも少しつけてあげるとよいです。

その後、取り外したときを遡るように、
鉄の棒の両端にスタビライザーを取り付け。

ケースとPCBの間にワイヤーを入れ込む。

プレートにスタビライザーを取り付け。

以上で作業は終了です。

Youtubeを開けば動画でたくさんの解説動画が出ていると思うので、
画像ではイメージができなかった方は、動画で確認してみることをオススメします。


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